最近よく耳にするようになった「リースバック」。横浜みなとみらいシニア住みかえ支援センター、高齢者住まいアドバイザーのKOYANAKIN(こやなきん)とSUZUKIN(すずきん)が、リースバックについて、2回に分けてわかりやすく解説します!!【第1回はこちら】
リースバック会社の目的
今回は、リースバック会社さんがリースバックをやる本当の狙い、世にも恐ろしいです、コレ、お伝えします。
よろしくお願いします。
では、早速、リースバック会社さんの目的、これ何かって言うと、大きくいうと二つあります。
一つは、みなさん、家を売った後の賃貸物件どれでもいいよというわけじゃないですよね。
どうしてもそこに住みたいって言う希望です。
リースバックする人は、そこ以外には住みたくない、つまり、自分の家に住み続けたいから、リースバックするわけですね。
しかも、基本的には戸建が多いです。で、戸建てって、マンションと違って、間取りや大きさがバラバラなので、賃料相場がはっきりしないんです。
だから、借りる人がどうしてもその家に住みたいってなったら、リースバック会社さんは、高く貸せると思いますよね。
なので、リースバック会社さんがリースバックをやる1つ目の目的は、リースバック会社さんからしたら、みなさんの自宅というのは、高い家賃収入を生む、投資リターンの優れた投資不動産なんです。
投資不動産として、超魅力的な商品ということですね。
そういうことです。
もう一つ、自宅を売る時、普通は、色んな買い手さんに広く声をかけたいですよね、それで、一番高く買ってくれるところに売ります。
ところが、リースバックの場合、買ってくれるのは、リースバック会社さんだけです。
そこしか買う相手がいない訳ですから、競争がないので、基本的に安く買い取られます。
通常、相場の2割から3割ぐらい安く買い取られると。
そうすると、あなたの自宅を買ったリースバック会社さんは、あなたが、家賃を払っている間は、高い家賃が手に入ります。
リースバック会社さんは、“みなさんに、どうぞ長く住んでくださいね”、って言いながら、一方では、高い家賃取るんです。
リースバック会社さんがリースバックをやる2つ目の目的として、本音は、いずれ出ていってもらって、安く買い取った不動産を転売で高く売って、更に利益を上げようと、こんなこと目論んでいます。
最終的に、ここが目的なんですね。
この二つが、リースバック会社さんの本当の目的です!
リースバックという甘い言葉に惑わされないようにしないといけませんね。
リースバックって、何かちょっとシャレた言葉に聞こえますし、ネットのサイトを見るといいことたくさん書いてありますよね、資金はすぐ手に入るのに住み続けられるとか、買い戻しもできるとか、でも、本当に買い戻せますか、実際?
ほとんど難しいでしょうね。
高い家賃を払わされてね、“買い戻せるから安心ですよ”、って言われてもね。
だいたい買い戻しできるようなケースね、そんなこと実際ありませんから。
ありません。
ちょっと腹立つのが何かというと、サイト見ると、全然中身書いていないんですね、
リースバックの詳しい条件って、書いていないんですよ。
諸条件は書かれていないんですね。
あいまいないいことだけ書いてあって、全然、具体的な条件書いてないです。ずるいです。
定期借家契約には要注意
場合によっては、“家賃を払ってずっと住み続けられますよ”、と言っておきながら、定期借家契約といって、ある一定期間が過ぎたら必ず出ていかないといけない、そんな契約を堂々としてくるリースバック会社さんも多いです。
これちょっと要注意ですね。
要注意ですね。
リースバック会社さんは、ホームページを見たみなさんから問い合わせが来たら、この人は、どれぐらいその家に住むことに執着してるんだとか、どれぐらい家賃を払えるのか、どれぐらいだったら売りそうかなとか、そんなことを虎視眈々とね、、、
リースバック会社さんも慈善事業でやっているわけではないので、やはりメリットがないとやらないですよね。
リースバックのメリットの嘘
最後、リースバッグ会社さんのネットのサイトを見ると、メリット色々書かれてありますね。このメリット全部嘘です!この嘘を暴きます!
暴きましょう。
それから、リースバックをやる場合の本当のメリットは?
その辺のお話をしていきたいと思います。
さあ、リースバックのメリットって、色々書かれています。
いかにもメリットがいっぱいあるように書かれてます。
まずは、“売った後もそのまま現在の家に住み続けられる”と、これメリットとして書いてあります。
でも、ただで住み続けられるわけじゃないですよね?
そうです。タダじゃないんです。
家賃を払うんですから、住み続けられて当たり前でしょ、という話です。
むしろ、家賃をもらえるリースバック会社さんのメリットですよね?
そのとおり。リースバック会社さんは、買い取ったらすぐに家賃収入が入ってくるわけです。
しかも、売った人は、そこの家に住み続けたいわけですから、ちょっと高い家賃でも払わざるをえません。なので、高い家賃を払ってもらえるという。
だから、やっぱり、リースバック会社さんのメリットですね。
次に、“将来、家を買い戻しすることもできますよ”と、言われますね。
これ確かに、いったん手放した自宅を買い戻しができるのは、一見、メリットと言えるかもしれません。
ただこれね、売った価格よりも、相当高く買い戻さなきゃいけないんです。
そしたら、これもリースバック会社さんのメリットですね。
はい。
売った金額と全く同じ、もしくは、売った金額よりも安く買い戻しできるんだったら、みなさんのメリットになりますけど、1割2割、場合によると3割ぐらい高く買わされちゃいます。
毎月毎月家賃を払っていって、あげく、最後に高く買い戻す、、、
そうです。もうリースバック会社さんは、高く買い戻してくれるなら、またここで儲けが発生します。家賃は貰えるわ、買い戻しでもまた儲かるわ、これ完全に、リースバック会社さんのメリットです。
まさに。
それから、“毎月の住宅ローンの返済が負担だといった人に対して、住宅ローンが解消されて、毎月の返済の負担がなくなりますよ”と、これメリットとして言われてますけど、これも当たり前です。だって、家売っちゃうんですから。
住宅ローンがなくなる代わりに、家が自分のものじゃなくなる訳ですよね?
確かにローンの返済はなくなるかもしれないけども、その代わりに、家がなくなって、家賃の支払いが発生します。
続いて行きましょう。“固定資産税の支払いがなくなりますよ”と。
家を持ってると、やっぱり固定資産税ね、
かかりますよね。
これ結構負担になっちゃいます。
売った後は、固定資産税は、当然に家を買ったリースバック会社さんが払うわけですよね?
そうです。
だから、固定資産税の、直接の、支払いがなくなること、これはその通りなんです。
ただ、リースバック会社さんは、その固定資産税分も乗せた家賃設定に、、、
そうです。リースバック会社さんも商売でやってますから。
固定資みなさんは、家賃を払うことによって、結局、間接的に、固定資産税支払うことになるんです。
家賃に固定資産税が乗っかっちゃってるってことですよね。
そうです。家賃に固定資産税分をまぶして、それで支払ってもらう訳ですから、確かに、直接的には払ってませんけど、事実上、借りて住んでる人が間接的に固定資産税分を払ってます!
一見払ってないように見えてるだけです。
最後、“老後の生活資金に余裕ができる”、これメリットですね、なんて話も書いてあります。けど、当たり前です、、、
自宅を売ったんだから、一旦まとまったお金は入りますよね?
そうです。
売ったんだからお金が手に入るのは当たり前。
ただ単に、先に使えるお金ができただけ、前倒ししただけの話です。
家という資産は、なくなります。
家はなくなって、現金に変わっただけ。
なので、メリットでも何でもなく当たり前の話。
それをさもメリットのように言っているという、、、
恐ろしいことです。
そうですね。
リースバックの本当のメリット
そうすると、本当にメリットは、ゼロなのか?ということですね。
リースバックをもしどうしてもやりたいと、リースバックしかないと、そう考えるのであれば、これだけ考えてください。
まず、リースバックのデメリットは、普通に売るよりも安くなっちゃいます。1割2割3割安くなります。リースバック会社さんは、絶対高く買ってくれません。必ず、損します。
ただし、しばらくは、引っ越ししなくていいということです。
要は、少しでも、今住んでる同じ家に長くいられる時間、これがどれだけ続くか分かりませんけど、リースバックには、この時間的猶予がある!と言ったことなんです。
すぐに使いたいお金が手に入って、かつ、少しでも自宅に長く住んでいられる時間があると、ここにメリットを感じると、これがどうしても必要だと。
そういうことがメリットだと感じる方が、はじめてお考えになることですね。
これがどうしても自分に合っている場合には、リースバックを検討すること否定しません。けど、利用条件等、くれぐれも注意してください。
いいことばかりあるんだっていう勘違いだけはなさらないようにしていただきたいですね。
以上、横浜みなとみらいシニア住みかえ支援センター、高齢者住まいアドバイザーのKOYANAKINでした。
SUZUKINでした。
詳しくは、「65歳からの失敗しない住みかえ術」“リースバック、絶対、やってはダメ!!パート2”【YouTube動画】↓↓↓
詳しくは、「65歳からの失敗しない住みかえ術」“リースバック、絶対、やってはダメ!!パート3”【YouTube動画】↓↓↓