家を借りる時、その6~契約以外に確認しておきたいこと~

 家を借りる時、契約書がすべてと言いましたが、1つ補足です。

 契約書は、貸す人(大家さん)と借りる人の取り決めです。

 しかし、実際、住むとなると当然、大家さんだけでなく、お隣とかご近所さんとかがいろいろとかかわってきます。

 なので、快適な生活を送るためには、このお隣さんのことも予め確認しておくに越したことはありません。

 だって、トラブルになると一番たいへんなのがお隣さんだからです。

 住む家がマンションの場合、具体的に確認しておくことは、住む家の左右(できれば上下階)の部屋の広さや間取り(リビングや寝室などの位置)、住んでいる人の数、生活スタイルなどの属性で、これらがある程度事前にわかると安心です。

 そんなことどうやって調べるの?と思いますが、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。
 
 住む家を紹介してくれた不動産仲介業者を通じて聞いてみるのが一番カンタンです。

 また、マンションの管理人さん(管理会社)に聞いてみるのも手です。

 こうしたことを何のために把握しておく方がいいのかというと、部屋の広さで一人暮らしなのかファミリーなのかある程度推測できますし、間取りでもし隣の寝室とこちらの寝室が隣接している場合は、夜は特に小さな音でも気になることがありトラブルの元ですので、もし小さい子がいる場合などはお隣に接しない方を小さい子が寝る寝室にするなど考えてもいいかもしれません。

 また、自分の家の間取りと全然違う間取りの部屋が隣となる場合もトラブルになる可能性があるので要注意です。

 例えば、自分が広いファミリータイプの部屋なのにお隣がワンルームなどの場合、自分は、家族で住んでいて、お隣は一人暮らしだったりすると、生活スタイルが全く違うことがあるからです。

 生活する時間、起きて寝る時間が違うせいで、ちょっとした生活音が気になったり、休日の過ごし方も違うため、こちらは子供が早く寝るのにお隣は夜音楽がガンガン鳴っていてうるさいとか、反対に、お隣は休日遅くまで寝ているのに、こちらは、朝から子供が元気にはしゃいでお隣からうるさいと言われるかもしれません。

 どっちが悪いというよりも、そもそも生活スタイルが違うのでどうしようもない部分もありますが、これではお互いのストレスの元です。

 また、なかなか思うような情報が集まらない場合は、例えば、マンションであれば、エントランスや廊下、階段の管理状況、ゴミ庫の整理状況や清潔さ、住民への掲示板にある張り紙、駐輪している自転車が整理されているか、駐車場の車の種類、駐車はルールを守ってされているかなど、みんなが使うところ(共用部)を注意して見てみるというのもとても役に立ちます。

 共用部を見れば、なんとくなくそのマンションのグレードやどんな人が住んでいるか、感じるものがあるはずです。

 住人みんなで使う場所(共用部)がキチンとされていれば、管理人(管理会社)がきちっと管理していることがわかるのはもちろん、住人たちもみんなキチンとルールを守っているということですから安心です。

 反対にそうでない場合は、あまり管理がされていない、もしくは、管理をしようとしても住人のマナーがよくなく、結果、管理ができていないというマンションもあります。

 もし、エントランスの張り紙などで、住人のマナーについて、注意書きなどがしてある場合は、ちょっと要注意かもです。

 もちろん、こうしたことですべてわかるわけことはないですし、神経質になりすぎる必要はありませんが、何よりそういったことがあるとある程度覚悟して、自分ができる範囲でやっておけさえすれば、その分納得も我慢もでき、こんなはずじゃなかったと後悔することも少なくなります。

 住むその家だけでなく、お隣と家の周辺についても事前にできる範囲で調べておくこと、快適な生活のために大事なことです。

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