家を借りる時、その1 ~家を借りるのはなんやかんやお金がかかる~
みなさん、家を借りる時って、いったいいくらくらいかかると思いますか?
もちろん、どんな家に住むかにもよりますよね。
つまりは、家賃が高い家なのか、そうでもないのかによって、トータルでかかるお金はずいぶんと変わってきます。
ただ、おおよその目安で言うと、家賃の7ヶ月分~10ヶ月分くらいはかかります。
「え!そんなに?」と思いませんでしたか?
そうなんです、家を借りるのは、けっこうお金がかかるんです。
なぜかというと、お金を借りる時には、次の費用がほぼ必ずかかるからです。
・家賃(前倒し支払い分)
・敷金
・礼金
・仲介手数料
・家賃保証料
そして、これらの金額は、家賃を基準に決められています。
・家賃(前倒し支払い分) →1ヶ月分
・敷金 →2ヶ月分
・礼金 →1ヶ月分
・仲介手数料 →1ヶ月分
・家賃保証料 →1ヶ月分
なので、全部を合わせた家賃の6ヶ月分は、最低限かかる費用となります。(最近は、礼金がかからなかったり、敷金が0~1ヶ月という物件も中にはありますが)
そして、これら以外にもまだかかるものがあります。
たとえば、住みかえるための引越費用がかかります。
場合によって、新しい家に合う家具やカーテンや家電を揃える必要があるかもしれません。
また、火災保険にも新しく入らなければなりません。
それで、こうしたなんやかんや必要な費用を加えると、結局、だいたい家賃の7ヶ月~10ヶ月分くらいはかかるということになるんです。
なので、家を借りようと思った時には、これから住もうと思っている家の家賃だけでなく、はじめにその家賃の7~10倍くらいのお金が準備できるか、考えておかなければなりません。
そして、これらのお金は、一度払ったらほとんど戻ってこないものです。
なぜかというと、そもそも家賃は、一旦住み始めたらかかるものです。
礼金は、文字通り大家さんに対するお礼のお金という意味ですが、不動産の商慣習上ずっとあるもので、家を借りる契約を結んだら返ってきません。
仲介手数料は、家探しを手伝ってくれた不動産屋さんに払わなければならないものです。
家賃保証料は、昔は、保証人といって、家を借りる人が家賃を支払わないとき、その人に代わって支払いを約束(保証)する人が大家から求められていましたが、最近では、こうした保証人の代わりに保証会社というのがあって、この保証会社に家賃保証料を支払うことにより、保証人の代わりになってもらうというのが主流になっています。
なので、唯一、戻ってくる可能性があるのは、敷金だけです。
敷金とは、住む人が大家さんに「預けておく」お金です。
これはあくまで「預けておく」だけなので、住まなくなって出ていくとき、大家さんに支払わなければならないお金がなければ返ってきます。
ただし、住む家に自分のせいでキズをつけて修理が必要だったり、出ていくときに清掃費を負担する約束などしている場合は、そういった費用を差し引いて余りがある場合に返ってきます。
火災保険料は、中途解約すればいくらか戻ってきますが、そもそも元々高額ではないので、戻りも微々たるものです。
借りた家が住んでみたら気に入らないとか、思わぬトラブルで結局住みかえ早々出ていくことになったら、同じようなお金がまたかかってしまいます。
たいへんです、、、
なので、家を借りる時には、はじめにそれなりのお金がかかること、そして、そのお金は、一旦支払ったらほとんど戻ってこないということをよく覚えておいてください。
引越しばかりで、その度にお金がかかってしまい、いわゆる引越し貧乏にならないよう、はじめによく考えて、失敗しない家選びができるといいですね。